情報検索は検索者にとって必要な情報を持つ 文書を文書集合の中から見つけ出すことである。 しかし、一般的なタームマッチングによる手法では、 言語表現が持つ同義性(同じ意味を持つ複数の表現が存在すること) や多義性(同じ表現に対して複数の意味が存在すること)のために、 十分な検索成果が得られない。 この対処法として、概念に基づいた検索が 考えられる。その手法の一つに LSI法(Latent Semantic Indexing) が知られている。これは、ベクトル空間法を基に、 統計的手法を用いて概念を抽出する方法である。 本研究では人材データベースを対象とした情報検索に 関してLSI法を用い、有効性について検討を行なった。 特に概念空間次元数やデータベース構造の利用 について実験を行なった。