折り紙教本から折り紙の折り方を認識するためには、折り方を求めるのに必要な要素(折り図、説明文、手順番号)の抽出が必要である。折り方に必要な要素の抽出には文字認識の文字領域抽出と同様に、まずその要素がある場所を領域として捉えなければならない。しかし、折り紙教本には様々な要素が混在し、折り方を求めるには関係のない要素を持つ領域も含まれている。そのため折り方を求めるのに関係のある領域のみを抽出し、なおかつどの領域であるかを分類する必要がある。
本研究では、関係のある要素の特徴とその要素同士の位置関係を利用して、折り紙教本の画像から折り方を求めるのに関係のある領域のみを抽出し、どの要素を持つ領域か分類する手法を提案する。