ミラーを用いた全周画像情報の獲得は、1度の撮影で可能であるという利点の反面、 全ての情報を1枚の画像に含ませるため、解像度の点で問題がある。そこで、全周撮 像デバイスを動かし、画素をずらして撮影することにより、解像度を上げることが考 えられる。全周撮像デバイスを回転方向に動かし、その動かす量を精密に制御した上 で解像度をあげることはある程度、成果が挙げられている。しかし、横方向の情報し か増やせていないのとともに自動車やロボットなどにこの装置を取り付け、動画像か ら情報を獲得しようとすると、動いた量の自動判定が必要となる。本研究ではブロッ クマッチングによってデバイスの回転方向の動き量の自動判定を行い、さらに鉛直方 向への動きも計算し、縦方向の情報も加え、解像度を上げた。