氏名: 落合 秀俊 (289934087)

論文題目: 文書間の不整合解消に基づくソフトウエア開発プロセス


論文概要

本論文では、ソフトウエア開発における作業は文書間の不整合解消である、 というアプローチから、 文書間の整合性記述に基づくソフトウエアプロセスのモデル化手法を提案する。

ソフトウエア開発において作成される文書には 文書間に複雑な関係が存在している。 文書間の整合性を明確に記述し整合性の管理を行うことが ソフトウエアプロセスの本質である。 したがって、整合性管理に注目すればソフトウエア開発プロセスにおいて、 開発者が創造的な作業に集中できる環境を作ることが可能になる。

本論文で示すソフトウエアプロセスのモデル化手法は以下の通りである。 文書と文書間の関係をハイパーテキストを用いて表現し、 リンクに対してリンク先の文書内容を用いた整合条件と 不整合解消動作の2つを付加した、文書整合モデルを提案する。 文書整合モデルのXML表記を用いた整合性管理手法を示す。 JavaとXMLライブラリを用いて整合性管理システムを作成する。

文書整合モデルによるプロセス記述を行うことで、 整合性維持の自動化が可能となるため、作業者の負担が軽減する。 例外的な状況に特別な記述をすることなく対応できる プロセス記述が可能になることを示す。


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提出時刻:2001/02/09 16:15:08