本論文では、折り紙の操作過程における手順毎に可能な折り方を構成する方法について述べる。折り紙に関する研究は様々な分野で行われている。しかし、手順毎に考えられる複数通りの折れ線を生成し、その折れ線パターンの整合性を解析するものは未だ存在しない。
折り方を計算する際、折り紙の展開図(折れ線図)を構築する。展開図を用いることで、折り紙模型に対する折り操作の計算を2次元平面上で行うことが可能となる。
まず、一回の基本的な折り操作によって生成される折れ線の性質と生成方法について述べる。次に、折り紙の断面を用いて物理的に可能である折り方を生成するアルゴリズムを述べる。最後に、折れ線パターンの整合性を解析し、正しい折れ線を検出する方法を述べる。