氏名: 高宮英泰 (089631188)

論文題目: 計算機支援診断のための胸部CT像のスライス位置の自動推定法に関する研究


論文概要

 本研究では、腫瘤付近を拡大撮影された胸部X線CT像(症例)に対し、その撮影範 囲が全肺野内のどの部位に相当するか を計算機によって自動的に推定することにより、腫瘤の良悪性判別の支援を行うこと を目的とする。
 本手法の処理手順は、気管支と胸骨の位置による粗推定を行った後、血管の走行方 向の比較により精密推定を行う。粗推 定の結果により探索範囲を限定し、次に血管の走行方向を定量化する。肺野内を小領 域に分割し、各領域内の血管のおおよ その方向を主成分分析により判別する。全肺野が撮影されている一般的な肺野構造を 持つと考えられるCT像(モデル)に対し て同様の方法で血管の走行方向を定量化し、症例に対する評価値が最も小さくなる部 位をモデルにおける撮影部位と推定す る
 本手法を実際の3次元胸部X線CT像7例に適用した結果、目視による推定結果と 比較したところ5例において妥当な結果 が得られた。


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提出時刻:2002/02/07 16:04:25