近年、携帯情報端末の普及により、誰もが携帯情報端末を持ち 歩くことが可能になった。そのため、行く先々で必要に応じて構築 されるアドホックネットワークの研究が盛んに行われている。 家庭内の電気機器にもコンピュータが組み込まれ、 ネットワークに接続できる情報家電の研究開発が進められている。 しかし現在の情報家電の研究では、将来さらに普及すると思われる携帯情報 端末との連携については考慮されていない。 本研究では、アドホックネットワーク内で、複数の機能の異なる機器同士 の連携動作を構成する手法としてAppliance Bondingを提案する。 本手法により、容易に携帯情報端末から複数の情報家電を連携させたり、 携帯情報端末自身も情報家電と連携をすることが可能となる。 例えば、テレビが保持しているレシピデータと冷蔵庫の中身 のリストを携帯情報端末から組み合わせて、 足りない食品リストを携帯情報端末に出力する などといった様々な連携を手軽に利用できる。