氏名: 依田浩明 (089831977)

論文題目: 仮想腹腔鏡像作成手法に関する検討


論文概要

本研究では、術前に撮影されたCT画像を変形することによって仮想腹腔鏡像を 作成する手法の検討を行った。近年、医学の分野において低侵襲手術の1つで ある腹腔鏡下手術が広く行われるようになってきた。腹腔鏡下手術は、従来の 開腹手術と比較して入院期間の短期化、早期回復を実現して患者にとっては非 常に有効な手術方法である。しかし、腹腔鏡は視野が狭く、また観察範囲が限 られるため医師の負担が大きい。そこで、術前に撮影したCT像や術中に撮影す るMRI画像から仮想的な腹腔鏡像を作成し、医師に自由な観察環境を提供でき れば非常に有用である。本研究では術前に撮影したCT像を比較的単純な数式を 用いて腹腔内部に空間を作るように変形する手法を考案した。本手法を実際の X線CT画像に適用し、変形後のX線CT画像をボリュームレンダリングを用いて可 視化することにより仮想腹腔鏡像を得ることができた。


目次に戻る


提出時刻:2002/02/07 16:56:14