氏名: 浅井 登 (b0350203)

論文題目: 和積和演算器の構成とその応用


論文概要

ディジタルシステムの性能を向上させるために、基本的な演算である四則演算の高速化が研究されている。本論文では、実際の応用において、四則演算を連続して実行することが多いことに着目し、連続する加算、乗算、加算を一つの複合演算として実行する和積和演算器について考察する。2次のBooth法を拡張したような手法を用い、各演算で行わなければならない桁上げの伝搬を伴う加算をまとめて行うことで、計算時間が従来の乗算器と同程度である高速な和積和演算器の構成法を提案する。この演算器を複素数乗算、離散コサイン変換等に応用することでどの程度の高速化が可能であるかの評価を行う。
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