数値解析における函数近似の方法として比較的新しいものに、SINC函数による函数近似がある。 この方法ではなる函数を補間の基礎におき、
の基底を用いた無限和の補間によって、 Paley-Wiener calssの関数の近似が実は正確な値と一致すると主張されている。 しかし、計算機上でこれを実現するためには無限和を有限で打ち切る近似が必要となる。 本研究ではこの理論での性質と特徴をつかんだうえで、 実際に計算機上で実現したSINC函数近似(補間)と、理論との比較、検証を行なう。 さらに二階線形常微分方程式の境界値問題(境界無限遠)を SINC展開によって行なう近似解法を応用の一つとして考察する。