氏名: 櫛田晃弘 (l0461626)

論文題目: FFTによる関数の自動級数展開


論文概要

  本論文では、FFTによる関数の自動級数展開に関する理論と算法について
述べる。関数の自動級数展開とは、関数とその要求精度ε>0に対し、べき
級数の項数N(ε)とN(ε)個の展開係数を求めることである。
  複素数値周期関数をFFTを用いてべき級数に展開すると、項数は、
1,2,4,8,16,32,64,‥‥と2のべきで増加するが、要求精度に対して項数が
過大となりやすい。
  そこで、この関数入力のFFTの高速性、安定性をほぼ保ちつつ√2倍的に
項数を増加させる方法を用いた。この√2倍的というのは幾何平均的な
意味であって、一例を示すなら、1,2,3,4,6,8,12,16,24,32,‥‥である。
これによって、使用する標本数が節約できる。
  さらに、同じ原理に基づいて、実数値周期関数についても自動級数展開
のプログラムを作成した。

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