氏名: 大野泰雅 (089333179)

論文題目: 算術演算教授システムにおける、過去の誤りパターンを用いた誤り原因推定のための学生 モデルに関する研究


論文概要

教育における計算機システムの在り方は、いまや教育支援システム(CAI) から、知的教授システム(ITS)へと変遷しつつある。本論文では,ITS によるより高度な教授を可能にするためのモデルである学生モデルについて、 算術演算の教授の分野においてのひとつの形を提案する。この学生 モデルは、単なる学生の状態を表現する、及び、学生が完全に理解してはいない であろう知識を特定する、という目的のためだけでなく、現在の学生の状態か ら、学生がある問題に対していかなる過程を踏んで解答を行なうであろうか、 ということを推論できるようにすることを考慮したものである。またさらに、単に学 生モデルではなく、そのもととなる知識表現をもモデル化することにより、学 生モデルとの対応を容易にするのみならず、誤りの検出から、誤りの表現まで を共通の形式の知識表現をもって行なうことをも可能になっている。
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