氏名: 三田 勝史 (089433297)

論文題目: 漸進的並列処理のためのプログラム解析に関する研究


論文概要

プログラムの並列実行性を向上させる方法の一つとして、データ依存関係にあるプログラムを漸進的に動作させることが考えられる。これを漸進的並列処理と呼ぶ。漸進的並列処理では、データを共有している複数のプロセスを実行するとき、プロセスの実行途中に共有しているデータの一部を送受信し、プロセスの実行を漸進的に進める。これにより、プロセス間の同期処理におけるオーバヘッドが減少し、効率良く実行することができる。特に配列データを共有するとき、配列データを分割し部分的に計算、送受信することで、漸進的並列処理が可能となる。本論文では、プロセス間で配列データを共有する場合に適用する漸進的並列処理に焦点をあて、プログラム解析処理について述べる。また、プログラム中の配列のアクセスパターンの解析手法、配列データの分割手法などを提案する。
目次に戻る