本論文では,World Wide Web を利用した教育支援環境の開発,及びそれを用いた専門教育用コースウェアについて述べる.
近年,World Wide Web を利用した教育支援システムの構築が模索されている中,British Columbia大学で開発されたWebCTは英語圏を中心に33ヶ国,約900機関で使用され,成果を挙げている.本研究では,まず,英語圏用に作られているWebCTの日本語化を行う.その際,(1)文字コードの扱いの多様化,(2)Language Negotiation による表示言語の選択など,2バイト文字コード圏への対応を念頭に入れた多言語環境への拡張を行う.
そして,WebCTを用いた教育支援環境の一例として,動画・音声入力などマルチメディアを用いたディジタル音声信号処理に関するコンテンツを作成し,専門教育用コースウェアとしてまとめる.