情報ネットワークの発展に伴い、通信の機密を保持するため、
情報セキュリティ技術が重要となり、
情報の暗号化が用いられるようになってきている。
暗号法のひとつに、公開鍵暗号がある。
公開鍵暗号は、暗号鍵を公開し、復号鍵だけを秘密にするという暗号方式で、
予備的な情報を交換することなく通信を始めることが可能となる。
公開鍵暗号方式の暗号化および復号には、 巨大な整数による剰余乗算が基本となっているが、 剰余乗算にかかる計算時間は膨大なため、 これを、効率的に行うアルゴリズムが必要である。
本論文では剰余乗算中に高速な乗算アルゴリズムである Karatsuba-Ofman Algorithmを組み込むことにより、 高速な剰余乗算を行うアルゴリズムを提案する。