氏名: 長森 誠 (089531302)

論文題目: 素因数分解の困難性に基づく調停あり認証方式の構成


論文概要

通信における安全性の観点から様々なセキュリティ技術が重要となっている。 その技術の一つに、(1)第三者による改ざん、なりすまし、 (2)受信者による改ざん、なりすまし、(3)送信者による送信事実の否認、 に対処する認証がある。 認証の中でも(1)に(2)と(3)を加えた問題に対処するため、 送信者と受信者の間に調停者を加える方法を調停有り認証方式と呼ぶ。 本研究では十分に大きな素数の積の素因数分解が非常に困難であるという性質を 利用した調停あり認証方式の構成法を提案する。この構成法では、 従来の調停有り認証方式の構成法の一つである超平面を用いた方 法よりも暗号化及び復号計算を容易に行うことができる。


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