本論文では光線空間における、圧縮方法に関する理論について述 べる。光線空間の情報量は、非常に大きいために、光線空間のデー タの蓄積を考える場合、全てのデータを必要としているのでなけれ ば、自分で、そのデータを持っておくのは、大変に無駄であるので、 また、サーバなどにおくとしても、情報量は非常に大きいので圧縮 する必要がある。他に、光線空間データの伝送を考えた場合、また、 その光線空間のデータの全てが必要でない場合もあり得るので、そ のような場合にも対応できるような圧縮方法を考える必要がある。 そのために、どこからかにある圧縮された光線空間データから、欲 しい1枚の圧縮画像データだけをとってこれるような圧縮方法を確立 したい。 とりあえず、光線空間を2次元画像に置き換えて、本論文は実験を 行う。2次元画像に、サブバンド分解を用いて、分解したものからデ ータをぬいてくると、欲しいデータ列になっているような圧縮方法を 確立する。