氏名: 渥美 紀寿 (089630033)

論文題目: プログラム部品抽出における可読性保存方式に関する研究


論文概要

プログラムを作成する際に,ライブラリとして提供された汎用的な プログラム部品を用いるが,一般には,そのプログラム部品の特定 の機能だけを利用している.そこで,本研究ではこのような場合に特定の 機能のみを持つ特化したプログラム部品を抽出する研究を行う.

特化プログラム部品を抽出する1つの方法として部分評価が提案さ れている.実行効率を向上させるための部分評価ではプログラムの入力 値に対して評価可能なプログラムセグメントを評価し,縮小化され たプログラムを作成するが,プログラム変換やプログラムの展開な どを多く行い,可読性が低くなる場合が多い.しかし,プログラム 部品抽出を目的とした部分評価では,抽出されたプログラム部品を 用いてプログラムを作成するため,可読性の高いプログラム部品を 抽出する必要がある.

マクロや条件式が静的な場合のループは,実行効率を向上させるた めの部分評価では全て展開されてしまうが,本研究でのプログラム 部品抽出を目的とした部分評価ではマクロやループの展開は行わず, できるだけ元のソースプログラムの構造のままプログラム部品を抽 出することによって可読性の向上を図った.


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