近年、使いやすく、親しみやすいユーザインタフェースとして音声対話を用いたシステム実現の要求が高まっている。音声対話システムを実現する上で、ユーザにとって適切なタイミングで応答をするという適時応答性が重要になってくる。そのため、ユーザの発話をできるだけ即座に理解する必要がある。そこで本稿では、発話を即時理解するための手法を提案し、この手法に基づき作成した音声対話メールシステムについて述べる。このシステムでは、ユーザの発話途中でも、入力文節の係り先を決定することにより、早い段階でユーザの発話を理解することができる。これにより、ユーザの発話に対して、適時応答が可能となる。