氏名: 森田 新 (089631919)

論文題目: コウモリの反響定位をモデルとした障害物探知システム


論文概要

超音波距離計では、パルスを発射してその反射の遅延時間を用いて、距離を測定 する。信号処理は、比較的簡単な電子回路でできるので、広く用いられている。 しかし、他のシステムなどが出す雑音で誤った作動をし易く、複数の反射がある と精度が悪くなるといった問題がある。この場合、使われているのは、周波数が 一定の超音波である。これに対し、コウモリは周波数変調された超音波パルスを 用いることで、他のコウモリなどが出す雑音に影響されず精度良く距離を測定す る。周波数変調パルスの検出には、相関を用いる方法が適している。これにはプ ロセッサなどが必要であるが、汎用プロセッサでは、相関関数を実時間で計算す るのは困難である。本研究では、ディジタル相関器を用いることで、このような 問題を解決することを試みる。


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