氏名: 市岡裕嗣 (m05457)

論文題目: 文表層情報に基づくアブストラクト評価


論文概要

論文アブストラクトは、その論文を読む/読まないの判断材料として重要な役割をもつ。本研究では、アブストラクトの品質を一様に管理するためにその評価手法を提案する。そこではアブストラクト中の各文の意味的役割を推定して得られた意味的役割系列を調べることで評価を行う。そのため、実際のアブストラクトの調査結果から表層情報と意味的役割の関係を考察し、意味的役割推定の手法を提案した。意味的役割は、文内表現に着目したローカルな解析(配点法)と文間関係に着目したグローバルな解析(既知/新情報セグメンテーション)の2つの結果を統合して推定している。77本のアブストラクト中の511文に対して意味的役割の推定を行った結果、413文(約81%)が調査者の推定結果と一致した。なお、本評価手法により50本中8本のアブストラクトが警告を受けた。
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