氏名: 沖宗賢一 (m05759)

論文題目: アクセス量の均衡化による高スループット競合型通信方式


論文概要

本論文ではチャネルロード情報を用いてアクセス量を 均衡化させ、スループットを向上し通信路を有効に利用 できる方式を提案する。 具体的には端末全体を数グループに分ける。また、グ ループ数に等しい数のスロットを1フレームとして、グル ープ毎にアクセス可能なスロットがフレーム内に1スロッ トづつあることとする。グループ毎のアクセス量の和の 期待値が等しくなればスループットは向上することが期 待される。 ところが、このグループ化を実際に行なうことには問 題点がある。競合型の通信方式では中心局から各端末に 対して個別にアクセス許可情報などを送ることができな いのでグループ分けを行なって各端末に個別に指令を出 すことはできないのである。 そこで過去のアクセス状況から各端末が独立でフレー ム毎に確率的にアクセススロットを選択する方法により、 漸近的に理想的なグループ化を行なえる方式を実現した。 このアルゴリズムには分散人工知能の均衡化の考え方を 用いた。これによりslotted ALOHA方式よりもスループッ トが高い競合型通信方式を実現した。
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