氏名: 大崎博基 (m953408)

論文題目: 高階ポインタを含む関数間依存解析に関する研究


論文概要

ソフトウェアの大規模化にともないプログラムはより複雑になり,効率的なプ ログラムの開発や保守が望まれている。一方,保守開発者がプログラムの意味 を理解する場合に, プログラムの依存関係を解析することは必要不可欠なこと である。また,プログラムの最適化やスライシングなどの技術も,プログラム の依存解析を基礎としている。しかし,一般ユーザが利用できるプログラムの 依存解析ツールが存在していない。 本研究では,プログラムの効率的な開発や保守のため,プログラムの詳細理解 を対象としたプログラム理解支援ツールについて,必要と思われる機能および 提供すべき支援情報について明らかにした。また,支援ツールの作成に必要な 依存解析ツールを設計し,試作した。この依存解析ツールはプログラムを依存 解析し,API関数を通して依存情報を提供するようになっている。依存解析ツー ルを用いることにより,支援ツールで提供すべき情報を容易に取得することが できるようになった。また,部分評価やインタープリタの作成においても,見 通しよく作成することができていることから,依存解析ツールの有効性が示さ れた。
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