氏名: 高木健一 (m06741)

論文題目: TSC 検査回路に対する多重故障検出法の提案


論文概要

論理回路の故障検出法の一つに完全自己検査性(TSC)回路を用いる 方法がある.TSC回路は通常の動作サイクル中に非符号語出力によっ て故障が検出される自己検査性という性質と,故障が生じても誤っ た符号語を出力しない故障に対して安全という性質を持ち,TSC機 能回路とTSC検査回路から構成される.TSC検査回路はTSC機能回路 の出力を監視し,正常動作中に検査回路自身の故障も検出する. 一般的なTSC検査回路は回路出力として出力線を2本持ち単一縮耐故 障に対して設計されており,多重故障を検出するためには一般の回 路と同じようにオフラインテストを実行する必要がある. 本論文ではTSC検査回路の性質を利用したTSC検査回路に対するオフ ライン多重故障検出法を提案する.提案方式はTSC検査回路の単一 縮耐故障に対するテストベクトルを適当な並べ換えによってできる テスト系列を回路に入力し,それによって多重故障を検出するもの である.幾つかの一般的なTSC検査回路の多重縮退故障を全て検出 するテストベクトル系列を生成する.
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