氏名: 藤掛将則 (m06749)
論文題目: 物体モデルからの生成画像と実画像の適合による3次元形状復元
論文概要
本研究の内容は，提案した3次元復元原理を用い多視点画像からの3次元立体復元を
行なうことです．
その復元方法は，人が実物体を見ながら塑像を造るときを想定しています．
人は自然に視線情報(三角測量法的枠組など)と
陰影(面と光の方向で変わる光の反射)情報を統合し塑像を造ると考えました．
そこでそれを計算機上でモデル化できれば，
その原理も自然と視線と陰影情報が統合されていくと考えました．
そこで我々は,
直接測定量すなわち，カメラから入力された画像と，
光源，物体，カメラなどのモデルから実際の画像生成と同じ順方向で計算し求めた画像
を比較してモデルを推定する枠組みを考えました．
モデルから生成した投影像が入力画像に一致するように，
物体モデルを変形させて物体の形状を復元する処理は前任者と同じですが
対象物体を2次元から3次元に拡張し, その時起きる様々な問題を解決しました.
具体的には，物体はアクティブネット，つまり3角形から成る多面体でモデル化され，
頂点の移動, 面の分割, 不必要な制御点, 辺, 面を削除する処理により調整されます．
この枠組に基づいて行なわれる3次元立体復元が本研究の内容です．
目次に戻る