氏名: 八木 康成 (m06754)
論文題目: 赤外線画像を用いた炎の揺らぎ測定による火災検知
論文概要
近年の建築物の高層化や高密化、地下街の発達などに伴って火災
発生時の被害が甚大になり、火災の早期発見はますます重要になり
つつある。
火災検知を機械的に行なうに当たって、天井に熱センサを取り付
ける簡便な方法の他に、赤外線カメラを用いる方法がある。後者の
方法は従来主に一定温度以上を異常とする定温作動であったが、移
動しない固定された高温物体を炎と誤認してしまう、ゴミピットで
の発火(燻燃)の検知が出来ない、などの欠点がある。
そこで、本論文では赤外線カメラの出力から炎の「揺らぎ」(温度
のちらつき)を検出することで炎の識別を行ない、他の高温物体との
誤認を防ぐ方法を提案する。炎には「揺らぎ」があり、その周期は
炎の大きさによるがおおよそ2〜20Hzである。この間の特定の周波
数帯のスペクトルを監視することで他の高温熱源を誤認しない炎検
知が可能であることが実験の結果分かった。
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